大腸内視鏡検査
内視鏡の質、術後診断、検査中検査後の安全性、
全てに拘り抜いて参ります
1. 内視鏡の質について
当院の大腸内視鏡は挿入時間3分程度で挿入することが殆どの方で可能です。
挿入時間は内視鏡技術の目安です。即ち医者の「腕」を表しています。
腫瘍発見率は大腸内視鏡検査の「診断能」を表しており、質を表す指標です。
即ち医者の「目」を表しています。
見逃しなく腫瘍を切除することで大腸癌死を減らせることが分かっています。
世の中には20%程度の内視鏡医がごろごろいます。
この数字は高ければ高いほど患者さんにメリットが有ります。
どこで受けるにしても必ず確認してください。
内視鏡はにわか専門家がいても皆さんには分かりようが有りません。
この数字は嘘をつきません。
最近は内視鏡クリニックが乱立しており、立派なHPがあります。
そして、全員専門医と書き、苦痛がないと書きます。
しかし、腫瘍発見率を見ると40%程度だったりします。
この程度の内視鏡医による内視鏡検査は受けると損をします。
何もありません、が信用できないのに次回の検査が数年先になるからです。
腫瘍発見率が1%上がると、患者さんの大腸癌死亡率が5%下がることが世界の超一流雑誌で証明されました。(NEJM 2014; 370:1298-1306)
当院の腫瘍発見率はこちらから
20%の医師と比較すればその差は歴然としています。

60%を達成するためには平坦型、陥凹型といった発見しにくい腫瘍を発見することが絶対条件です。
大腸平坦型病変(下写真参照)は大部分の医師が見つけることすら出来ません。
発見困難とされるⅡc病変は勿論、更に発見が難しいⅡb病変も開業以来それぞれ100例以上発見し切除しています。
この病変を動いている大腸の中で、実際の大腸検査で発見するのは通常困難です。
発見困難です

大腸Ⅱb病変です

発見困難です

大腸表在型病変です

これが隠れています

うっすらと赤く変化しています


同じ病変の色素内視鏡です
そして、それらの腫瘍こそ小さくても癌になる性質の悪い腫瘍です。
従ってこれらの腫瘍を早期発見することが大腸がんで死なないためには絶対に必要です。
僕の内視鏡挿入法は挿入時にも大腸を観察して腫瘍を見つけ次第切除します。
そして、内視鏡を抜去するときに更に詳細に大腸を観察していきます。
当院の抜去時間は7分程度です(6分以上かけなければ質が下がることが証明されています)。
大腸内視鏡検査を挿入時に観察すると空気を入れることになるので挿入が難しくなり一般的には行われません。しかし、挿入時に発見できる腫瘍が30%程度あります。この方法は余程習熟していないと出来ないので誰も出来ません。
発見次第切除します。
ポリープ切除といいますが、実際は腫瘍切除です。
多くがポリープ状に隆起しているわけではなく、平坦な、あるいは陥凹した病変を発見できるからです。
この技術に麻酔を使いますので殆ど全員の方が検査をしたことすら分からずに終了します。
麻酔は点滴をしながら行います。
苦痛のない大腸内視鏡検査、苦しくない大腸内視鏡検査とは高い技術、高い診断能力の上に成り立つものなのです。
もう終わったんですか、本当は検査をしていないのでしょう、と言われることは一般的な日常会話です。
2. 検査後の診断について
当院では、術後の組織診断については慈恵医大病理部の鷹橋教授が担当します。
僅かでも内視鏡診断と乖離が有る場合などは綿密な議論が納得できるまで行われます。
3. 術後の安全性について
術後は回復室に専任の看護師を常時配置しています。
また、術後3日間、72時間は緊急時いつでも医師と話すことが可能で必要な場合はいつでも受診が可能です。
勿論安全には妥協しませんのでまず何も起きませんが、それでもこのような万全の態勢で臨んでいます。
内視鏡の質、術後診断の質、安全性、全てに拘って参ります。
練馬区、板橋区、杉並区、豊島区、西東京市、和光市など、近隣の皆様から
東京都、関東で一番信頼されるクリニックを目指します。
大腸内視鏡検査に関して
当院では大腸内視鏡の当日検査も行っています。
当日検査は大腸内視鏡検査を電話、HPなどでご予約頂き、前もってお越し頂けない場合に行います。現時点では電話初診が可能ですので、電話で診察し、検査の説明、下剤の郵送が可能ですので、当日検査は余程の事情がない限り行いません。
(内視鏡に関して追加問診がありますのでご一読ください。)
当日検査を受けていただくには
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70歳以下
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内服は2種類以下(抗血栓薬はガイドラインに準拠)
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普段便秘がないこと
上記が当てはまる方には当日検査を受けていただくことができます。
検査当日は食事抜きでご来院ください。
また、当日検査の方は3日前から消化の良いものを食べるようにして下さい。
食事制限は非常に重要ですので必ずお守りください。
当日下剤の内服もずいぶん楽になります。(タオル、替え下着をお持ちください)
また、ポリープを切除する場合は抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)の中止が必要です(内視鏡学会ガイドライン)。
抗血栓薬を服用している場合は、主治医(処方医)による中止が必要です。
詳しくは電話またはメールでお問い合わせください。
当日検査は時間がなくて困っている方のために行いますが、基本的にはご自宅でリラックスして飲んで頂ければと思っています。
また、前日も下剤を飲んで頂けるので大腸が奇麗になり易いのです。
検査2週間程度前までに一度ご来院いただき、検査説明の後下剤をお持ち帰り頂きます。下剤を入れる袋、バッグをお持ちください。大きさはA4の紙が入るくらいの大きさです。

広々とした内視鏡検査室です。
下剤を服用される方
2リットルの腸管洗浄液を服用しても奇麗にならなかった場合や飲みきれなかった場合は追加で内服を行うことがあります。
さらに、稀ではありますが追加で内服していただいても奇麗にならなかった場合は翌日検査、後日検査になることがあります。
事前の食事制限が非常に重要です。
当日検査の場合や、普段便秘の方は翌日検査の可能性が高まりますので、事前の食事制限をしっかりやって頂くことをお願いいたします。
下剤を入れる袋、バッグをお持ち下さい。
大きさはA4の紙が入るくらいの大きさです。
錠剤による前処置もありますが、これは不可逆的な腎不全を起こすことがあります。即ち、透析になるということです。しかも、誰がなるのか分からないのが怖いところです。
当院では一番オーソドックスであり、一番安全な方法のみで行います。
危険!警告!
最近下剤を飲まない内視鏡を売り文句に検査を行っているところがありますが、危険極まりないうえに、不法行為、不正請求です。知らない間に不正に加担することになります。
専門家、良識のある医者なら(いえ、普通なら誰でも)絶対に行わない方法です。
ご注意ください!!
詳しくはこちら
検査結果の説明について
鎮静剤を用いますので、当日説明をしても忘れてしまいます(健忘)。
基本的には後日日を改めて結果を聞きに来ていただきます。
遠隔診療は保険が認められなくなったため、内視鏡の結果説明には使うことが出来ません。
後日ご来院いただく必要がございます。
なお、腫瘍切除などを行った場合は1週間後の説明となりますので、お願いいたします。
得意とする疾患
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早期大腸がん(腫瘍発見率により大きな差があります。低い発見率では大腸がん死を防げません)
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潰瘍性大腸炎(激増しています。治療経験が豊富です。)
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過敏性腸炎(下痢型、便秘型、混合型)
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感染性腸炎
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便秘(便通異常、苦しんでいる方が多くなっています)
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クローン病(増加しています。)
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虚血性腸炎(腹痛、下血します)
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大腸憩室炎(虫垂炎と間違います)
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急性胃腸炎
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大腸憩室出血(下血します)
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大腸カルチノイド
などです

大腸ポリープ(腫瘍)切除について
大腸ポリープは検査当日に切除することが可能です。
平坦型、陥凹型が数多く見つかります。
ポリープ切除ではなく腫瘍切除です。
当院の腫瘍切除は通電しません。
通電した場合は潰瘍を形成します。
その途中に血管があると出血します。
どこに血管があるのか予測するのは不可能です。
従ってどれほど慎重に通電してもある一定の出血は避けられません。
また、同じ理由から潰瘍が深くなった場合は腸に穴が開きます。
これもある一定の頻度で起きます。
(勿論これにも技術の差が大きいのは言うまでもありません)
一方、通電しない場合には、その場での出血はあっても、その後の潰瘍形成に伴う出血は起きません。
また、潰瘍形成しないので穿孔も起きにくいということになります。
二酸化炭素にによる送気を行いますので、腹部の張りが最小限に抑えられ、万が一にも穿孔した場合でも腹膜刺激が最小限に抑えられますので、重症化を防ぐことができます。
穿孔する可能性が殆どない、通電しないポリープ切除を行い、万が一にも穿孔した場合でも、重症化しない対策をとっています。
2重3重に、念には念を入れて安全対策をしています。
安全には最大限の配慮を行っています。
なお、ポリープ切除は手術保険の適応となります。保険にご加入の方はお申し出ください。
使用内視鏡
当院の大腸内視鏡は拡大機能付きNBI機能付きです。
EVIS X1と言う機種でオリンパスで一番新しい最上位機種です。
NBI拡大機能は見つけた病変に対して行います。
これによって腫瘍性の病変なのか、非腫瘍性の病変なのかはっきりと区別することが可能です。
切除しなければならない腫瘍と切除する必要のない腫瘍をはっきりと区別することが出来ます。
無駄なポリープ切除や、必要なのに小さいからという理由で切除しないなどということは起こりえないのです。
また、フットスイッチで水を内視鏡から出して洗浄することが出来る最新の内視鏡です。これは大腸内視鏡検査においては非常に大きな力になります。
大腸内視鏡検査では大腸を奇麗にすることが重要です。しかし、どんなに頑張ってみても僅かに残ることがあり、これが正確な診断を妨げます。
そんな時にフットスイッチで洗浄して奇麗にすることが出来れば時間もかからず正確な診断が可能になります。
全ては正しい診断のために、それが大腸がん死を防ぐことに繋がります。

前処置室です。ここも相当広くしています。
正しい診断のためには必須です


最新のオリンパスEVIS X1です


ウォータージェットです。
これが有れば奇麗になった大腸をさらに簡単に洗浄できるために見逃しがさらに少なくなります。
内視鏡検査、質へのこだわりです

二酸化炭素供給装置です