ピロリ菌に関する診療が多くなっています。
一般の方にもピロリ菌に関する知識が広く知られるようになったと実感いたします。
ピロリ菌に関しては別のところにも書いていますので、ご参照ください。
さて、広く知られるようになったピロリ菌ですが、一部の患者さんには
非常に危ない誤解をしている方が居られます。
それは、ピロリ菌を除菌したら胃癌にはならないというものです。
インターネット上で一部この様な情報があるようで、誤解してしまうのも
無理はないことです。
しかし、これは大きな間違いであると同時に非常に危険です。
なぜなら、除菌に成功しても胃癌は発生しますし、しかも
除菌後早期に発見されることが知られています。
ついこの前も除菌後3年間検査しなかった方が来られて検査をしたところ
もう一歩で進行がんという状況でした。
皆さんにはくれぐれも除菌に成功したから検査は必要ないと思い込まずに
しっかりと経過を見ることの重要性をご理解いただきたいと思います。