スペシャリストの簡単な探し方
内視鏡専門施設の実態についてはこちら
下剤を飲まない内視鏡を受けてはいけない理由はこちら
内視鏡検査専門クリニックでこんなことやっている、はこちら
内視鏡検査専門クリニックの進行大腸がん見逃しについてはこちら
(綺麗なホームページと口コミ高評価が要注意という見本です)
皆さんはスペシャリスト(専門家)を探すのにどこで探してどこを見て判断しますか。
学会の専門医は専門家でしょうか。
学会の指導医はスペシャリストでしょうか。
消化器内視鏡学会3万人以上の中で、専門医は18000人程度、指導医は6000人余り居ます。
これで専門家と言えるでしょうか。
専門家がどこに居るのか簡単に見分ける方法を示します。
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経歴チェック
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数字チェック
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プロポフォールチェック
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胃のポリープの生検
4.
経歴チェック
まず、経歴で大学病院を始めとする大病院で内視鏡を最低15年、出来れば20年以上行ってきたかどうか。
これは最低条件です。
この中から選んで下さい。
大病院の医者が必ずしも専門家とは限りませんが、専門家は必ずこの過程を経て育成されます。
大病院とは大学病院、癌センター、癌研など超有名病院に限ります。
それ以外の病院のレベルでは本当の専門家になるのは不可能です。
中小病院で長年内視鏡を行って高度の専門家になるのは不可能なのです。
中小病院は医者は数多くいませんから誰からも批判評価されません。
そこで長年居ると自己満足、自己流になるしかないのです。
経歴を見ると何やら大きな病院でそこそこ研修している様に書かれていますが、実態は殆どが名もない病院なのです。
数字チェック
次に医者が持っている数字をチェックしてください。
これは大腸腫瘍発見率、大腸内視鏡検査成功率、などです。
腫瘍発見率はポリープ切除術でも概ね大丈夫です。
腺腫発見率÷大腸内視鏡検査件数=ADR、これが50%以下の医者の検査は受けるだけ損をします。
腫瘍発見率は嘘をつきません。
ポリープ切除率でみる場合は60%以上を目安にしてください。
最近はHPを綺麗に作って内視鏡専門であるかのように宣伝しているクリニックが乱立しています。
しかし、少しちゃんと見れば彼らの正体は直ぐに見抜けます。
詳しくはこちら! 「危険!警告!【自称】内視鏡検査専門クリニックの正体」
内視鏡検査専門施設と謳っていますが、全て自称です。自分で言っているだけなんです。
また、下剤を飲まない大腸内視鏡検査を宣伝しているところもあります。
その危険性についてはこちら 「危険!警告!下剤を飲まない大腸内視鏡検査」
プロポフォールチェック
鎮静剤にプロポフォールを使っていないか
卵アレルギーと書いているところはプロポフォールを使っています。
一部の素人内視鏡医は鎮静剤にプロポフォールという薬剤を用います。
有名歌手や女子医大で死亡例が相次ぎご存じの方も多いでしょう。
これは麻酔科医なしで使うことが出来ない薬剤です。
大学病院や大病院で麻酔科医が使いながら内視鏡を行う時に使うものです。
クリニックレベルで使っていい薬剤では有りません。
プロポフォールの添付文書には
「本剤の使用に際しては,一般の全身麻酔剤と同様,麻酔開始より患者が完全に覚醒するまで,
麻酔技術に熟練した医師が,専任で患者の全身状態を注意深く監視すること。」
と書かれています。
麻酔技術に熟練した医師が専任で監視すること、です。
この薬は内視鏡の開業医で使うことが出来ない薬なのです。
プロポフォールは使ってはいけない薬なのですが、素人内視鏡医は使います。
理由は眠らせてしまえば下手なのが分からないからです。
だから使う。
胃のポリープの生検
最後に、胃のポリープを生検する医者
これも非常に分かりやすいですね。
胃のポリープは基本放置です。
何も起きません。
胃底腺ポリープというのは胃の粘膜と同じ色をしている小さなポリープです。ピロリ菌陰性の方に多く認められるものです。
健康な証拠程度に思えばいいものです。これを生検しただけで医者の収入は倍になります。
胃のポリープを生検されたら二度と行かない方が良いでしょうね。
また、胃のポリープを経過観察しましょうと言われても同様です。
胃の粘膜と同じ色をした数ミリ程度、大きくても10mm程度のポリープです。
綺麗なホームページに騙されることなく、内容をしっかりチェックすることが被害にあわないために重要です。
内視鏡検査は質が低くとも患者さんには分かりません。
しかし、少しチェックするだけでその医者が専門家かどうか直ぐに分かります。
見逃しは死亡に直結します。
また、学会の役職に学会評議員というものが有ります。
この評議員になると数が極端に減り、全国3万人以上の内視鏡学会会員のうち700人程度です。
さらに、社団評議員は全国で300人程度しか居ません。
私は学会評議員を兼ねた社団評議員です。
専門的な知識は相当程度保証できると思いますが、しかし社団評議員だからと言って、あくまでも技術を保証するものではないのです。しかし、そもそも開業医で社団評議員はほとんど居ないのですが。
併せてお読みください