
便潜血
便潜血とは
便潜血とは、便に血液が混ざっていることを示すことです。通常、食べ物が体を通って便として排泄される過程で、便に血が混ざることはありません。多量の出血であれば目に見えますが、少量の出血は肉眼では分かりません。
そのため、便に試薬を混ぜて血液の有無を確認することを便潜血検査と言います。この検査は、特に大腸での出血があるかどうかを調べるために行われます。
便潜血検査で陽性と判定された時に
考えられる主な病気
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大腸がん
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大腸ポリープ
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潰瘍性大腸炎
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痔

◯大腸がん
大腸がんは、大腸の内壁にできる悪性腫瘍です。
初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行すると血便や下痢、便秘や吐き気を伴う腹痛などが見られるケースが多いといった特徴があります。
◯大腸ポリープ
大腸ポリープは、大腸の粘膜にできる良性の隆起です。
実は隆起していない状態、もっと言えば陥凹しているものも通常ポリープと表記します。
ポリープとは実際は隆起しているという意味ですが。
ほとんどが無症状であるものの、大きいポリープは通過障害を来し症状が出る場合が有ります。
◯潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜が炎症を起こして潰瘍ができる疾患です。
血便や粘血便、腹痛、下痢が主な症状で、多くの場合慢性的に続きます。
痔(ぢ)は肛門周辺の血管が腫れたり、炎症を起こしたりすると発生する病気です。
主に以下3種類があり、いずれも不正な出血や痛みを伴うといった特徴があります。
便潜血検査で
陽性と判定された時の対処法
◯大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査は、長いカメラ付きの管を肛門から挿入し、大腸全体を直接観察する検査です。
ポリープやがんなどの異常を発見し、必要に応じてその場で組織の一部を採取して病理検査を行います。
便潜血反応が陽性になった場合は基本的にこの大腸内視鏡検査を行います。
高齢者の場合全身状態を考え腹部CTで腸をチェックすることも有ります。
あくまでも大腸内視鏡検査を行うのが基本で、例外があるという言事です。
便潜血の治療法
まずは医師の指示に従った適切な「検査」方法を行いましょう。
便潜血の治療に向けて
便潜血検査で陽性が出た場合、消化管(腸、肛門)のいずれかで出血が起こっている可能性があります。
便に血が混ざる原因として、痔などさまざまな病気が考えられます。そのため、便潜血陽性が出た際は、2次検査として大腸カメラ検査を受けることが推奨されます。
便潜血陽性となった場合にどうすればいいのか。
詳細はこちら参照ください。
